お久しぶりです。編入して以来忙しくてブログの更新をサボっていました。今回は今年電通大に編入する人(2022年度入学者)に向けて単位認定のやり方やコツをざっくりと説明したいと思います。
単位認定とは?
編入生の最初のイベントが単位認定です。高専や出身大学で取得した単位を85単位を上限として電通大の単位に変換する作業です。ここでどれだけ多くの単位が認定されるかどうかで編入してからのしんどさが変わります。
認定の種類
単位認定には包括認定と個別認定の2種類があります。包括認定は編入したときに全員が一括で人文社会科目や1年次の必修の英語科目の一部がそれにあたります。
個別認定は編入生がそれぞれ認定申請書を提出して単位認定をする単位です。
認定の手順
認定に至るまでのざっくりとした手順を説明します。(書類の細かい書き方は後で説明します)
①2月に大学から送られてくる書類を記入し提出する。
この作業が一番めんどくさいです。可能なら先輩や一緒に編入する同期からアドバイスを受けた方がいいです。
結果は「可」「否」「要面談」のいずれかです。可になればその科目は認定できます。
③先生と交渉する
「否」「要面談」になった科目は先生と面談やメールでの交渉が必要です。面談相手は科目区分ごとに決まっている担当の先生や、各類の認定担当の先生です。このときに講義ノートなどの授業資料を証拠として求められることがあるので捨てずにとっておきましょう。
認定資料の書き方
大学から配布されたExcelのシートに記入をするわけなのですがこれが死ぬほど面倒です。僕の提出したシートはこんな感じです。
出身校の「微分積分学(1)」を電通大の「微分積分学第一」に変換するために、出身校のシラバスの内容を書く必要があります。この画像だと微分積分学(1)を微分積分学第一と数学演習第一に変換していることがわかります。
次に複数科目を一つの科目として申請するパターンです。
出身校の「微分方程式論」と「関数論」を1単位ずつ使って電通大の「解析学」2単位に変換しています。単位変換する際は単位を分割して他の科目の単位と組み合わせることもできます。
次に対応表です。出身校の科目と電通大の科目がどのように対応するかをまとめたものを記入する必要があります。
こんな感じでひとつひとつ漏れの無いようにまとめていきます。
認定した方が良い科目
おそらく新入生が最も知りたいのはこの項目だと思います。まず僕が言いたいことは
卒研着手科目は絶対認定しろ!!!!!
卒業研究をするには卒業研究着手条件というものを満たす必要があります。この条件は各プログラムによって異なるので細かい説明は省きますが、1,2年の必修と3年の実験を履修済みでなおかつ合計104単位以上を獲得している必要があるというのが大まかなイメージです。
卒研着手条件の要件になっている科目を落とすと即留年です。ちなみに僕はそれの犠牲者で2年の必修科目を落として留年が決まってしまいました。
認定の優先順位を下に書きます。
①卒研着手条件の要件になっている科目
即留年科目を何個も背負うのは心臓に悪いです。頑張って認定しよう。
②負担が重い科目
Ⅲ類の工業基礎数学やM科の製図科目などです。単位数よりも重い科目を認定できるか否かで忙しさが変わる気がします。
③苦手な科目
ここは人それぞれですが、苦手な科目も認定できた方がいいです。
1年次の必修に基礎科学実験という科目があるのですがそれも絶対認定しましょう。多くの編入生は認定できています。たまに出来ない人がいるのですが、ものすごく苦しそうにしてました。
とりあえず下級生の科目を優先して認定することを頭に入れておけば大丈夫です。
単位認定Q&A
新入生が気になりそうなことをいくつか羅列しました。
Q 何単位くらい認定した方がいいの?
A 個人的には70単位がボーダーだと思います。うまく認定した人は70台後半です。僕は66単位なのできつかったです。60単位を切った人は地獄を見る覚悟をしておきましょう。出身校の専攻と全く違うプログラムに編入すると50を下回ることもあるそうですが、そうなった場合留年は免れないと思った方が良いです。
Q 認定した科目の成績はどういう扱いになるの?
A 出身校で取得し認定された科目はこのように「認」という表示になりGPAには加味されません。電通大で履修した科目のみでGPAの計算をします。
Q 面談ってどんなことを聞かれるの?
A 面談をする場合は授業資料を見せつつ電通大で教わる内容とどの程度一致しているかを先生に説明しました。メールでやりとりする場合は授業資料や作成したレポートを送付することもあります。
Q 強制的に留年することってある?
A 認定単位数が少なくて留年せざるを得ない人は少数ながら存在します。たいていの場合は専攻を大幅に変えている(建築系→物理工学みたいな感じ)ことが多いです。専攻を変えていない人は強制的に留年することはほぼ無いと思います。とはいえ即死科目を落とすと普通に留年するので気をつけましょう。
まとめ
雑に説明しましたが単位数は4月以降の生活を大きく左右します。単位は人命より重いのです。
ただ、認定単位数が少なかった人も絶望する必要はありません。新しいことを学べると思って前向きに考えましょう。僕も授業をたくさん履修したのは確かに苦しかったですが、知らないことを学べたのは純粋に楽しかったです。
同級生や先輩を頼ることも大切です。編入生は人数が少ない分、横や縦の繋がりが強いと思います。ひとりで抱え込まず同期や先輩に相談しましょう。
高専出身の人も他大学出身の人も4月からの電通大での生活が充実したものになることを願っています。
質問などはTwitterのDM(@mcmc0111)までお願いします。
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